北村薫『朝霧』(再4)

「髪が短くって、男の子みたいだったわね」
「成長したでしょう」
「髪がね」

広島の地で、ようやく発見。《円紫さんと私》シリーズ第5作。以前図書館で見つけたときにはとても急いで読んだのだが、今思えば、ずいぶんもったいないことをしたものだ(それでも楽しめたけど)。じっくり読むと、伏線拾いの籠がいっぱいになるほど。北村薫やっぱすげえ。