ウェアラブルコンピュータショウ in KANSAI へ行ってみる

nksn2005-10-20

https://kissnet.kiis.or.jp/cluster/user/kissevent/weck.page
安息日である木曜を使って、物見遊山。寝不足の頭を非連続会話で走らせ、近鉄で大阪へ向かう。
着られるコンピュータと言うとわかりづらいが、要は(主に)ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)関係の展示会、な雰囲気であった。ちょうど輪講発表用に訳していた論文(10年くらい前のもの)がHMDによる仮想オブジェクトと現実世界の融合!みたいなものだったので、HMD絡みの分野は夢いっぱいなものなのかと思っていたのだが、実際に会場で見たものは、現実的で(比較的)想像に易いもの、というか……。

  • なぜシースルーにこだわるのか
  • なぜサングラスのような形状のものが多いのか
  • なぜPCとの接続を無線にできないのか

初めてHMDを装着したのだが、片目の視野の大半を失うにも関わらず、現実の風景とディスプレイの画面とを同時に知覚することはできず(ブースのひとに聞いてみたところ、「脳の構造的に無理ぽい」てことを脳まわりの研究者も言っているらしい)、結局(左右)どちらかの視覚に意識を持っていかなくてはいけない(しかも現実の風景は距離感を失う)という、便利なのか不便なのか判らないものであった。神戸大の塚本昌彦教授のように何年も装着し続ければ、改善されるものなのだろうか。というか、教授は普段HMDに何を表示させているのだろうか。
ケータイで出来なくてHMDに出来る実用的なことて、今後ケータイの処理速度・通信速度がさらに向上されてゆけば、何もなくなってしまうのではないだろうか、というのが正直な感想。エンタテインメント方面では、(コスト面で)だめなのだろうか。よくわからない。純粋にすごいと思えるものばかりであっただけに、使い道はこれでよいのだろうか……と考えてしまう。