恩田陸『六番目の小夜子』(2)

「あら、あたしは思ったことを口に出してるだけよ。可愛いもんでしょ、正直で。秋くんなんて、いっつも人のことジロジロ観察して楽しんでるじゃない。いやらしいったらありゃしないわ」
秋はギクリとした。
「やあね、バレてないと思ってるわけ? あたしを誰だと思ってるのよ、後ろにも目のある沙世子さんよ」

学園ホラー? 高校という3年間で生徒が総入れ替えされる流動的な場に残り続ける伝説とか、そういうの。学園祭シーンの盛り上がりでかなり引き込まれるものの、ラストの微妙さ加減に念を残す。恩田本初挑戦は、「とりあえず次読も」。