高田崇史『QED 神器封殺』(2)

「ねえねえ、タタルさんも、もしも結婚したら浮気なんかするタイプ?」
「するわけがない」
「本当?」
「結婚するということは、全く他人である女性と一緒に暮らすということだろう。そんな相手は、その人だけで手一杯だ」

全国行脚の史実掘り返しミステリィも、はや11作目。前作『QED〜ventus〜 熊野の残照』のつづき。学薬旅行から抜け出した一行のその後で、和歌山旅。三種の神器伊弉諾尊、そしてQEDシリーズではお馴染みの、地図上作図。そして、タタルさんの2Pキャラ?好敵手?“毒草師”御名形史紋の登場。シリーズをずっと読んでいると、袋とじ内の地図上作図は、それほど驚愕するものでもない(相変わらず凄いですね、とは思えるが、あるあるwみたいな感じ)。安定本。