『ドラゴンクエスト9 星空の守り人(NDS)』

nksn2009-08-02

  • 例の増田の件もあって当分様子見しようと思っていたのに、発売直後月曜の会社で楽しそうにドラクエ話をする同僚のひとたちを見てうらやましくなり、結局帰りに買って帰る……。ドラクエ旋風……。
  • タイトルとテーマ曲が強く結びついたシリーズゲーの、卑怯さ
    • オープニングでテーマ曲が流れ始めるだけで背筋がぞくぞくとしてしまう、この刷り込み具合
      • タイトル画像より、ひのきのぼうより、ぱふぱふより、一番グッと来るのはテーマ曲なんだよなー
      • 自分は間違いなく日本人の95%を占める音楽がなくても生きていける層に含まれるはずなのに、しかし、それでも、音楽の強制感傷能力たるや
  • 順当にドラクエ要素を継承しつつ、シンボルエンカウント化や装備品が見た目に反映されることやクエスト要素などで新しい匂いも適度に感じられ、そんなに叩かれるのは何故?と思うくらいによくできている
  • 戦闘のたるさ
    • これまでのドラクエと変わらず、コマンド入力後に敵と味方がすばやさ順に行動してゆくのだけど、わざわざ敵の前までとことこ移動して攻撃、という流れを何度も見せられることの、苛立ち
    • ボタンを押してもスキップできないのに、焦れてボタン連打してしまう無駄
      • 余程スキップ機能が欲しいのだなと自分で気付く
    • 同じような見た目の戦闘の『幻想水滸伝 ティアクライス』を思い出すと、可能な限り同時に進行できる行動を並列で動かしており、そこからかもし出される複数対複数の戦闘の混戦感も出ており、あれは良かったな、と今になって思う
      • ドラクエの場合、その伝統により『○○のダメージ』などの表示を見せなければならないという要件があるのだろうけど、見ているだけのこの時間の無駄さは……
  • 特筆すべきは、すれちがい通信の意外なよろこび
    • 内容的には、すれちがったひとの主人公キャラが宿屋に泊まりに来て、宝の地図をもらえるだけ
    • 短距離通信というとどうしてもモンハンのような目的を持った特定の人物との交信ばかりに目が行くが、見知らぬひととただすれちがって名前とコメントが残る程度の気楽さ
      • 知り合いではなく、近所の商店街や電車の中での本当のすれちがいが、わけもなくうれしい
        • 電車で同じ本を読んでいるひとを見つけたときの喜びを、もう少し容易に
      • 首都圏のこの時期だからこそ通勤時のすれちがいや会社でのすれちがいなどもあるが(会社のすれちがいの半端なさは、ゲーム屋だからこそってのもあるが)、地方で一年後になると、このすれちがいは絶望的かもなあ……
  • ストーリィがしょぼいとか言われる件についてはこれまでのドラクエだって同じようなものだと思うし、ゲームのカジュアル化とオタ化がそれぞれ極まっているこのご時世に、とっつき易さとやりこみ要素の両面を確実に伸ばした良作だと思う
    • ただし、買うなら、すれちがえる今を逃してはいけない。たのしみの1/3くらいを失うことになる